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user.configのパフォーマンス設定

パフォーマンスの有効化設定

パフォーマンス設定(マルチプロセス、ハードウェアアクセラレーション)を自動調整する設定です。
この設定を行う場合はパフォーマンス周りが自動設定されるため、後述のマルチプロセスやハードウェアアクセラレーションの設定は不要です。
逆にこれらの設定を自分で調整したい場合は、この設定を無効化する必要があります。
※ この自動設定を利用する場合は後述の「マルチプロセスの速度値の設定」と「ハードウェアアクセラレーションの有効化設定」は記述しないでください。
パフォーマンス

user_pref("browser.preferences.defaultPerformanceSettings.enabled", true);

マルチプロセスの有効化設定

マルチプロセスを有効化する設定です。
最新版のFirefoxでこの設定を有効にすると高速化が可能になります。
ただし、マルチプロセスに非対応のアドオンは使えなくなります。

  1. user_pref("extensions.e10sBlocksEnabling", false);
  2. user_pref("extensions.e10sBlockedByAddons", false);
  3. user_pref("dom.ipc.processCount", 1/低速低負荷~8/高速高負荷);

マルチプロセスの確認:アドレスバー→about:support→マルチプロセスウィンドウ

ハードウェアアクセラレーションの有効化設定

ハードウェアアクセラレーションを有効化する設定です。
ハードウェアアクセラレーションは環境によって高速化する場合と遅くなる場合があるので、環境に適した設定で利用してください。

  1. user_pref("gfx.direct2d.disabled", false);
  2. user_pref("layers.acceleration.disabled", false);

ウェブレンダーの有効化設定

ウェブレンダーを有効化する設定です。
ウェブレンダーはGPUベースで開発されたレンダリングエンジンで、描画速度を高速化する事ができます。

user_pref("gfx.webrender.all", true);

user.configの処理設定

Quantum CSSの有効化設定

Quantum CSSは初期設定で一部有効化されています。
以下のうち無効になっているものも有効化すればさらに高速化するようです。
ただし、バグがある可能性もあります。
Firefox Quantum高速化の一翼を担うQuantum CSS

  1. WebサイトのCSSを高速化する:user_pref("layout.css.servo.enabled", true);
  2. FirefoxのCSSを高速化する:user_pref("layout.css.servo.chrome.enabled", true);

処理時間短縮の設定

処理時間を短縮して高速化する設定です。

  1. アドオンインストール時の待機時間短縮:user_pref("security.dialog_enable_delay", 0);
  2. メニューの表示時間短縮:user_pref("ui.submenuDelay", 0);

user.configの接続設定

パイプラインの有効化設定

パイプラインを使用してHTTP接続を高速化します。
HTTPパイプラインとは
HTTP Pipelining FAQ

  1. パイプライン処理を有効にする:user_pref("network.http.pipelining", true);
  2. プロキシ接続時のパイプライン処理を有効にする:user_pref("network.http.proxy.pipelining", true);
  3. パイプライン処理で送信する最大要求数:user_pref("network.http.pipelining.maxrequests", 8);

先読みの有効化設定

これは事前にデータを読み込んで読み込み速度を向上するための機能です。

  1. user_pref("network.prefetch-next", true);
  2. user_pref("network.dns.disablePrefetch", false);
  3. user_pref("network.dns.disablePrefetchFromHTTPS", false);
  4. user_pref("network.predictor.enabled", true);
  5. user_pref("network.predictor.enable-hover-on-ssl", true);
  6. user_pref("network.predictor.enable-prefetch", true);
  7. user_pref("network.http.speculative-parallel-limit", 6);
  8. user_pref("captivedetect.canonicalURL", "https://detectportal.firefox.com/success.txt");
  9. user_pref("network.captive-portal-service.enabled", true);
  10. user_pref("browser.urlbar.speculativeConnect.enabled", true);

user.configのキャッシュ設定

メモリキャッシュの有効化設定

キャッシュの保存場所をディスクからメモリに変更する事で高速化を行います。

  1. ディスクキャッシュを無効にする:user_pref("browser.cache.disk.enable", false);
  2. メモリキャッシュを有効にする:user_pref("browser.cache.memory.enable", true);
  3. メモリキャッシュ量の自動最適化:user_pref("browser.cache.memory.capacity", 1);

履歴のメモリキャッシュ設定

履歴のメモリキャッシュを適切に設定してページの戻る/進むを高速化する方法です。
ただし、メモリキャッシュを利用していない場合は不要です。

user_pref("browser.sessionhistory.max_total_viewers", 0~8);

  1. -1:自動設定(初期値ではこの設定ですが、このままだと大量にメモリを消費すると言われています。)
  2. 0:キャッシュを無効にする
  3. 1~8:数値が大きいほど多くのページをキャッシュする