バックアップ
バックアップ
バックアップとはデータのコピーを作成し、予備データとして保存する方法です。
物理的な障害は修理交換でしか修正できませんが、データ破損の場合はこのバックアップデータを用いる事で修正する事ができます。
バックアップに利用するためのソフトには大きく分けて、ファイルバックアップソフトとイメージバックアップソフトの2種類があります。
ファイルバックアップソフトはファイルやフォルダを対象とするため、特定のデータだけをバックアップする事ができます。
イメージバックアップソフトはシステムやパーティションを丸ごとバックアップできるため、PC環境全体の大規模なバックアップに用いられます。
パーティションとは
バックアップソフト
不慮の事故でも安心 NASのデータを守る外部バックアップの種類と特徴
デジタルコンテンツをバックアップしないユーザは約2割
データ消失対策
どのようなデータも消失のリスクがあるため、重要なデータは必ずバックアップが必要となります。
バックアップで重要なのは複数のデータを異なる場所で管理してデータ消失対策を行う事です。
- データ消失リスク:故障、事故、災害、操作ミスなど
- データ消失対策:データは常に異なる2ヶ所の媒体に保存し、いつでも復元が可能な状態にする
バックアップの使い分け
システムやCドライブはイメージバックアップで丸ごと保存しておけば、いざという時に修復が可能です。
また、次回からは差分バックアップや増分バックアップを利用する事で、バックアップ時間の短縮が可能になります。
さらに頻繁にデータが変化するものはファイルバックアップで個別に保存しておく事もできます。
- 一括バックアップ:ディスク、Cドライブ、システムなど
- 追加バックアップ:差分バックアップ、増分バックアップ
- 個別バックアップ:アカウント情報、メールデータ、各種ソフトの設定情報など
バックアップ対象
ファイルバックアップ
ファイルやフォルダをバックアップする方法です。
専用のバックアップソフトやbatファイルを利用する事で、様々な条件でのバックアップが可能です。
ファイルバックアップソフト
バックアップコマンドプログラム
システムバックアップ
PCのシステムをバックアップする方法です。
イメージバックアップソフト
バックアップ方式
フルバックアップ(完全バックアップ)
対象の全てのデータをバックアップする方式です。
常に全データをバックアップするため、バックアップ時間は最も長くなります。
フルバックアップとは
- バックアップ:全てのデータ
- リストア:フルバックアップデータのみ
増分バックアップ
前回のバックアップ以降に変更されたデータだけをバックアップする方式です。
毎回のバックアップ時間は短縮できますが、リストアには追加した全てのバックアップデータが必要になります。
【今更聞けない】差分バックアップと増分バックアップの違いとメリット
- バックアップ:前回のバックアップ以降に変更されたデータのみ
- リストア:フルバックアップデータ+全ての増分バックアップデータ
差分バックアップ
フルバックアップ以降に変更された全てのデータをバックアップする方式です。
常にフルバックアップからの変更分がバックアップされるため、増分バックアップよりもバックアップ時間は長くなります。
ただし、リストアにはフルバックアップデータと最新の差分バックアップデータだけあれば復元できます。
- バックアップ:フルバックアップ以降に変更された全てのデータ
- リストア:フルバックアップデータ+最新の差分バックアップデータ
バックアップ方法
ミラーリングバックアップ
ミラーリングバックアップはデータを完全に同期するバックアップ方法です。
これはコピー元とコピー先のデータを全く同じ状態にする方法で、半自動バックアップが可能になります。
イメージバックアップ
ディスクやパーティションをイメージとして保存し、問題が起こった時に元のPC環境を復元する方法です。
作成したイメージファイルを外付けHDDに保存しておけば外部からの復旧も可能になり、より安全にデータを保護する事ができます。
ただし、事前にブータブルディスク(起動ディスク)を作成しておく必要があります。
クローニング
ディスクやパーティションを丸ごと別のHDDにコピーしてクローン(複製)を作成する方法です。
作成後はクローン化されたHDDと交換するだけで、いつでも元のPC環境に戻す事ができます。
クローニングとは