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パス

パス

コマンドやbatファイルを利用する際に出てくるのがパスです。
パスはファイルやフォルダのアドレスの事です。
パスとは

パスの書式

通常は以下のような書式になっています。
どのような処理を行う場合でも、実行ファイルとターゲットファイルのパスは必要です。

"実行ファイルのパス" コマンドオプション "ターゲットファイルのパス"

パスの表記法

パスの表記法

パスの表記法には相対パスと絶対パスの2種類があります。
相対パスは現在位置から目的のファイルまでの道筋で、絶対パスは最上階層から目的のファイルまでの道筋となります。

  1. 相対パス:../目的ファイル(「../」は一つ上の階層を意味します。)
  2. 絶対パス:C:\目的ファイル

パスの特性

パスの特性としては以下のようになっているので、うまく使い分けてください。
通常利用する場合はどちらでもさほど問題はないと思いますが、ソフトによっては絶対パスでしか指定できない場合もあります。

  1. 相対パス:複数のパスを使うと現在地が変化するため、複雑になります。
  2. 絶対パス:パスが変化するような環境では、エラーが出やすくなります。

パスのルール

パスに日本語が含まれる場合

パスに日本語が含まれているとエラーが出る可能性があります。
できるだけファイル名やフォルダ名は英文字で作成してください。

  1. フォルダ→folder
  2. ファイル.txt→file.txt

同一フォルダ内のパス指定

呼び出したい実行ファイルと同じ場所にbatファイルがある場合は、パスではなくファイル名のみの指定でかまいません。

Dドライブにある「test.bat」から同じDドライブにある「file.exe」を呼び出す場合:パスは「file.exe」または「file」のみ

作業フォルダの変更

処理を行う作業フォルダを別のフォルダに変更する方法です。
同一ドライブ内の場合は「cd」で指定し、異なるドライブの場合は「cd /d」で指定します。

  1. 同一ドライブ:cd "フォルダのパス"
  2. 異なるドライブ:cd /d "フォルダのパス"

ダブルクォーテーション

パスにスペースが含まれる場合

パスにスペースが含まれる場合はダブルクォーテーションで囲う必要があります。
バッチファイルでの試行錯誤を回避するためのメモ

"パス"

環境変数の場合

環境変数の場合は後方の部分に対してだけダブルクォーテーションで囲います。

for /d %%1 in ("*") do オプション "%%1"

独自コマンドの場合

ソフト独自のコマンドを使用する場合は、パスをダブルクォーテーションで囲むと逆に正常動作しない可能性があります。

パス

パスのテクニック

パスの変更

パスを使用している場合は変更するとその影響によって不具合が生じる事もあります。
パスを変更した際には必ず元のパスで検索して、新しいパスに修正するのを忘れないでください。

パスを変更したら古いパスの記述を修正する

パスの情報

パスの設定情報は以下のレジストリに格納されています。
このデータをバックアップしておけば、環境が変わった際に1クリックで全てのパスを通す事ができます。

  1. ユーザー環境変数のパス:HKEY_CURRENT_USER\Environment\Path
  2. システム環境変数のパス:HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Environment\Path

パスの管理

通常はコントロールパネルのシステムからパスを編集します。
しかし、毎回深い階層まで辿るのが面倒な場合は、以下のような管理ソフトを利用すると便利です。
path管理ソフト

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